■ 背景:なぜ「Member Feedback Log」が必要だったのか?
当社では、チームの生産性や品質向上に向けた取り組みを継続的に進めています。しかし、プロジェクトの進行においては、「小さな成功」や「小さなつまずき」が日常的に起こっており、それらを見過ごしてしまうことが多くありました。
これにより、課題への対応が遅れたり、メンバーの成長機会を逃したりするリスクがありました。
また、個別のフィードバックはあっても、それが組織全体の学びに繋がらない――。このような問題意識から、「オープンで、継続的な、リアルタイムフィードバック」の仕組みが必要とされていました。
■ 解決策:LEANの4Pで見る「Member Feedback Log」の取り組み
💡 Philosophy(思想):
「日々の成長こそが、会社全体の進化につながる」
この考え方に基づき、大小に関わらず全てのフィードバックを「記録」「共有」「改善」につなげることを基本思想としました。
🔁 Process(プロセス):
- 全メンバーの小さな行動や課題、良かった点をログ形式で日々記録
- 管理者(マネージャー)が毎日観察し、必要に応じて記載
- 情報は社内全体に公開され、透明性と責任意識を促進
- Redmine、Notion、Google Chatなど既存ツールと連携し、業務フローに自然に組み込む
People(人材):
- 新人からベテランまで、誰もが「成長の主人公」
- ログは「責める」ものではなく、「学び、共に良くなる」ための材料
- マネージャー層は、フィードバックから育成・仕組み改善の種を抽出
- フィードバックから得られた行動は、即時称賛・即時改善に繋げることで、信頼と自走力を育成
🧩 Problem Solving(問題解決):
- 課題が起きた後ではなく、起きる前・小さいうちから可視化
- 例えば「報告漏れ」「引き継ぎの甘さ」「コミュニケーション不足」などもログに記載
- こうした情報から、共通する課題をチーム単位や全社単位で振り返り、業務改善へ
■ これからの展望
今後は、ログをスキルマップや人材育成計画と連動させ、
「行動 → フィードバック → 成長 → キャリア形成」
というサイクルをさらに強化していきます。
また、AIを活用しログの分析やパターン抽出を行い、会社全体としての課題予測・最適化も進めてまいります。